酒粕は食べても美容に良いと言われていますが、パックとして使っても良い効果があると言われています。
酒粕パックはコストパフォーマンスが良いのも魅力で、高級な化粧品を買うよりもかなりお得です。また、アルコールが含まれているので腐敗しにくいのです。
アルコールを飛ばさずに作る酒粕パック
酒粕パックは自宅で簡単に作れます。作り方はとっても簡単なので、すぐに始められます。
用意するものは、酒粕100gに精製水50cc、これだけです。
酒粕は板状のものが多いですが、その場合は細かくちぎって潰しておきましょう。潰した酒粕に精製水を入れ、よく混ぜます。少し混ざりにくいので、よく練るようにして混ぜましょう。
簡単に混ぜる方法として、ビニール袋に材料を入れてこねるようにすると混ざりやすいです。フードプロセッサーがあるならそれで混ぜてしまえば簡単です。
この量で、だいたい1週間分なので残りは冷蔵庫で保管しておきます。アルコール分が含まれているとはいえ、防腐剤などが入っていませんので必ず1週間以内に使い切るようにしてくださいね。
アルコールを飛ばして作る酒粕パック
酒粕パックを試したいのだけれど、ご存知のように酒粕にはアルコールが含まれています。アルコールのニオイが苦手だという人もいますし、アルコールが肌に触れると赤くなる人もいるので、そんな人はアルコールを飛ばして作った方が安心です。
酒粕のアルコールを飛ばすのは、鍋を使う方法と電子レンジを使う方法があります。
鍋を使ってアルコールを飛ばして酒粕パックを作る方法は、酒粕100g、精製水または天然水300ccを用意します。
鍋に材料を少しずつ入れて混ぜ、滑らかになったら弱火にかけてじっくり温めます。火が強いと焦げてしまうので気をつけてください。
お酒のニオイがしなくなったらOKです。そしてすり鉢などに移し、ダマがあったら潰して冷まし、冷蔵庫で保管してください。
使う時は冷たいので、少しレンジで温めてから使うと良いです。鍋で火にかけるのが面倒だという場合は、電子レンジでもアルコールが飛ばせます。
電子レンジを使うのなら、1回分ずつでも簡単に作れるのでこちらの方が手軽かもしれませんね。1回分くらいの酒粕を耐熱容器に入れて精製水を少し足し、600Wで1分くらい加熱しましょう。
グツグツしているのでやけどをしないように気をつけながら混ぜて冷ませば使えます。加熱時間は様子を見ながら加減しましょう。
酒粕パックの使い方と効果について
酒粕パックができたら顔などに塗布してしばらく置きます。使っている場所や気温によって違いますが5分くらいしたら乾いてきます。パックが乾いてきたら洗い流します。
顔だけでなく、かさつきが気になる部分(ひじやひざ)、手の甲などにも使えます。入浴中に使えばお湯の水蒸気がスチームの代わりになってさらに肌がしっとりします。また、パックをする前(初めて使う時)は必ずパッチテストをしましょう。肌に良いものなのですが、人によってはかぶれてしまうこともあります。
酒粕パックにはコウジ酸、フェルラ酸、アルブチンといった成分が含まれています。コウジ酸にはメラニン色素の発生を抑える効果があり、美白にしてくれます。さらに活性酸素を抑える働きがあるので、シワやたるみにも効果があります。
フェルラ酸は、メラニン色素の生成に関係するチロシナーゼの活性を抑え、メラニン色素を抑える効果があります。色素沈着を防ぐので透明感のある肌に変えていきます。フェルラ酸にも抗酸化作用があるので老化防止に効果が期待できます。
アルブチンは肌の漂白剤と言われるもので、美白に効くハイドロキノンの誘導体です。ハイドロキノンは肌に刺激が強すぎるのですが、アルブチンは敏感肌の人でも安心して使える成分です。それが酒粕に含まれているのです。
さらに、酒粕パックには高い保湿効果と、抗炎症作用があるので赤く腫れたニキビにも効果があります。高価な美容パックは、肌にニキビがあったり、日焼けした直後などのトラブルがある時は使えませんが、酒粕パックは安心して使えます。
日焼けをした後の肌はシミができやすい状態ですが、酒粕パックをすることによってシミを防ぐことができるのです。
アレンジもできる酒粕パック
基本の酒粕パックにアレンジして使うこともできます。例えば殺菌作用のあるカテキンや抗酸化作用のあるポリフェノールを含む緑茶を酒粕パックに混ぜて使えばニキビに効果があります。
乾燥肌でつらい人は、はちみつを混ぜてみると良いでしょう。米ぬかを混ぜた酒粕パックは、老化防止に効果があるとされ、医師も推奨するパックです。また、アルコールを飛ばしたものでもニオイが気になるというなら、アロマオイルを1滴入れてみると良いです。
リラックス効果が得られるのでおすすめです。自分の好みや肌の状態によってアレンジができる酒粕パックをぜひ試してみましょう。
最後に 昔から愛用されていた酒粕
酒粕は昔から伝統の発酵食品として愛用されてきました。食べても良いものなので肌に塗っても問題はありません。ただし、アルコールが気になるとかアルコール過敏症で肌が赤くなったりかぶれたりする人も中にはいます。自分がアルコール過敏症かどうか気付いていない場合もありますので、酒粕パックを作る時はあらかじめアルコールは飛ばしておいた方が安心です。
食べる時は何らかの形で火を通しますからそれでアルコールは飛んでいるので大丈夫です。
甘酒を酒粕で作ることがあるかもしれませんが、子どもが飲んだり車を運転する前に飲むこともあるでしょうから、必ずアルコールは飛ばした方が良いですね。
食べても良し、塗っても良しの酒粕は、美しくなりたい女性にとってはとても重要なものだと言えます。昔、基礎化粧品など無かった時代に女性がきれいな肌でいられたのは、酒粕のおかげだったのかもしれませんね。
酒粕はスーパーでも簡単に手に入るので明日からすぐにでも酒粕美容を始められます。早速無添加自然化粧品と言える酒粕パックを始め、きれいな肌を目指しましょう。
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