酒粕は発酵食品です。そのため、からだに良い栄養素をたくさん含んでおり、善玉菌も多く含まれています。
そこで気になるのが、善玉菌である乳酸菌との相性です。
酒粕と乳酸菌を一緒に取り入れても大丈夫なのか疑問に感じる人もいることでしょう。
酒粕と乳酸菌の相性はバツグン!
酒粕は、酵母を豊富に含む食品です。そのため、それをつかってぬか漬けができますし、奈良漬けもできます。
しかも、そもそも乳酸菌が含まれています。それが、K-2乳酸菌というものです。
正式名称は、ラクトバチルス・パラカゼイK-2です。
このK-2乳酸菌は、植物性乳酸菌と呼ばれています。
酒粕が腸内環境を整えるのに適しているのは、このK-2乳酸菌のおかげでもあります。
したがって、そもそも乳酸菌が備わっているので、相性が悪いわけがありません。
このK-2乳酸菌には、腸内環境を整えるほかに、2つの大きなはたらきがあります。
1つ目は、アトピー性皮膚炎のかゆみ症状を抑えることです。
K-2乳酸菌を摂取すると、かゆみの原因となる抗体を少なくする効果が認められています。
2つ目は、花粉症による目鼻の深い症状を和らげることです。
K-2乳酸菌には、からだの免疫バランスを整えるはたらきがあるので、花粉症の目鼻の深い症状についても、改善への役割を果たします。
したがって、酒粕を日頃の生活に取り入れることは、美肌になれるだけではなく、からだの免疫力をアップさせることにもつながるのです。
酒粕と乳酸菌を含んだ食べ物の相性
酒粕とヨーグルトを併せてみよう
乳酸菌と酒粕の相性は非常に良いので、それを含んでいる食品と一緒に食べるのは、栄養価が非常に高くなるので、おすすめです。
乳酸菌を豊富に含んでいる食べ物といえば、ヨーグルトです。
ヨーグルトと酒粕というと、本当に合うのか疑問に感じるところですが、ヨーグルトは酒粕ペーストや甘酒との相性が良いです。
酒粕ペーストの作り方
酒粕ペーストの作り方は、酒粕100gに対して、水100ml~150mlを準備します。
酒粕をちぎってその水に浸し、30分待ちます。30分浸してふにゃふにゃになったら、泡だて器でペースト状になるまで混ぜれば完成です。
ヨーグルトにこの酒粕ペーストを少量つければ、美味しく食べられます。
甘酒の作り方
そして、甘酒の作り方は、まず、酒粕100gに対して、500mlの水と、砂糖大さじ3杯、塩少々、生姜少々を準備します。
生姜はチューブのものでもOKです。酒粕ペーストを作るときと同じ要領で、ちぎって水に浸します。
1晩浸せばかなり溶けやすくなりますが、30分以上浸して泡だて器を使えば、溶けます。
しゃばしゃばの酒粕ペーストを、お鍋に入れて、砂糖、塩、生姜を入れて温めます。
すべての調味料が綺麗に混ざり切り、沸騰してとろみが出たら甘酒の完成です。
酒粕ヨーグルトの完成 朝食に食べよう
ヨーグルトをホットヨーグルトにして混ぜて飲んでも良いですし、ヨーグルトにこの甘酒を垂らして食べても良いです。
ヨーグルト&甘酒を食べるタイミングとして、最もおすすめの時間帯は朝です。
甘酒は、栄養価が非常に高いので、今まで朝食抜きにしていた方でも、甘酒1杯飲んで仕事や学校に行けば、よりよいパフォーマンスができるようになります。
ただし、酒粕でつくった甘酒は、アルコールが含まれています。したがって、甘酒を朝飲む用で準備する場合には、沸騰させるときにしっかりとアルコールを飛ばしましょう。
熱をしっかり加えることで、アルコールは飛びます。
酒粕と乳酸菌の相性は食べ物だけではない
酒粕と乳酸菌の相性のすごいところは、食べ物にとどまらないところです。
お顔のパックでも、非常に相性が良いです。酒粕パックだけでも、お肌の状態を整えてくれますが、そこに乳酸菌を豊富に含んだヨーグルトを加えることで、美白になれるパックになります。
ヨーグルトも単体だけでパックにできるものですが、それらを一緒にしたパックにすることで、相乗効果により、最強のパックができるのです。
酒粕ヨーグルトパックの作り方
酒粕ヨーグルトパックの作り方は簡単です。
酒粕パックを作ろう
まず、50gの酒粕と、100mlの精製水を準備します。精製水とは、不純物の混じっていない液体のことで、ドラッグストアで購入できます。
ちぎったものに精製水を加えます。
30分くらい浸してから、泡だて器で混ぜます。
ペースト状になってダマがなくなるまでしっかりと混ぜましょう。もし、混ざりにくい場合には、500Wの電子レンジで10秒加熱して精製水をぬるま湯にしてみてください。
ペースト状になれば、酒粕パックのできあがりです。
酒粕パックにヨーグルトを混ぜよう
そこに、ヨーグルトを加えます。ヨーグルトは無糖のものを使ってください。
砂糖が入っていると、ベタベタになるだけでなく、お肌にもよくありません。
加えるヨーグルトの量は、お好みにもよりますが、ペーストがゆるくならないくらいの量がベストです。ペーストが緩くなると、お肌につけにくいです。なので、大さじ1以下が良いでしょう。
しっかり混ぜたら、酒粕ヨーグルトパックのできあがりです。
それを直接、お肌に塗ります。10分くらいパックしたら、ぬるま湯で洗い流しましょう。ヨーグルトには、軽いピーリング効果があるので、酒粕パックのときよりも、お肌のトーンがワントーン明るくなるのが実感できます。
酒粕と乳酸菌の相性まとめ
乳酸菌は、酒粕にも含まれている善玉菌です。生きて腸まで届くとより良いとされていますが、K-2乳酸菌は腸まで届きやすいと言われています。
そのため、積極的に摂取すれば、腸内環境が整えられます。
腸内環境が整うと、老廃物が排出しやすくなるので、便秘が改善されることで、ダイエット効果もありますし、美肌にもなれます。
そこに、さらにヨーグルトなどの動物性乳酸菌を含んだ食品を取り入れることで、より高い効果が期待できます。
味の相性や、パックとしての相性も良いので、合わせて常備しておきたいところです。
もし、朝寝坊して朝ご飯をつくって食べるほど時間がないというときでも、アルコールを飛ばした酒粕ペーストとヨーグルトさえ常備しておけば、栄養価が非常に高い朝ご飯を5分以内で食べ終わって会社や学校に行けます。
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