最近、酒粕を利用した自家製酒粕パックが大流行しています。
ですが、人によってかぶれるとか肌荒れになるなどの肌トラブルを心配する声もあります。
では、どうして酒粕パックで肌荒れやかぶれるなどの肌トラブルが生じるのでしょうか? 理由をお伝えします。
かぶれることのない酒粕パックの正しい作り方と注意点
酒粕パックでは、まず酒粕の選び方が大事なポイントとなります。
酒粕とは、日本酒の製造過程で出来るもろみを絞ったカスです。もともとはお米を発酵したカスとも言えます。ですので、お酒を造っているメーカーによって品質が異なるのです。
例えば昔ながらの自然発酵にこだわった純米酒の酒粕であれば、そこには刺激の強い醸造用アルコールは使われませんし、防腐剤や酸化防止剤などの化学合成添加物が入り込むこともありません。すなわち肌荒れやかぶれる心配がない安全な酒粕ができるのです。
一方、調味料用として市販されている酒粕では、製造時間を短縮するための醸造用アルコールを加えたり、味を調えるための調味料や香料を足したり、長期保存が効く様に保存料を混合されていることが多いのです。
このような酒粕では肌へのダメージが心配されます。特に敏感肌や乾燥肌の方、アレルギー体質の方はトラブルを招きやすいために避けるべきでしょう。
今では、酒粕パック専用の商品がネット販売されています。そういった中から、更に成分表示をしっかりと確認して、無添加で100%米と麹から出来ている酒粕を選ぶようにしましょう。
そして安全で品質のより酒粕を見つけたら、今度は良い水を選びます。
良い水と言っても高価なミネラルウォーターを探す必要はありません。基本は蒸留水・精製水がベストです。つまり100%H2Oの水が適しているのです。
人によってはミネラルウォーターを使う方もいますが、必ずしも効果を高めることはないのでご注意ください。
後は好みや工夫によって、ハチミツをブレンドしたり、ヨーグルトやコラーゲン(ゼラチン)やヒアルロン酸などの成分を混ぜることもできます。ただし、どれも無添加の物をブレンドするように注意してください。
こうして作られた酒粕パックならば、安全面での心配はありません。ただし作り置きには注意を払いましょう。
生の酒粕パックは10日前後で使いきることがポイントです。
もちろん保存は、ジップロックなどの密閉容器に入れて冷蔵するのが良いでしょう。これで雑菌の発生や成分の酸化がかなり抑えられます。
また、面倒だと思う人はまとめて大量に作り、3〜4回分を小分けにして冷凍しても大丈夫です。しかし、常温で保存したり日光に当たるところに置いておけば、雑菌の繁殖が早まってしまいます。それも肌ダメージになりますし、変質して十分な効果が得られなくなります。
肌荒れやかぶれるケースでは、保存方法や保存期間に間違いが原因のケースもあります。
2〜3日に一度パックをするとして、目安としては3回から4回分をまとめて作っておくようにすると無駄が出ないでしょう。
安全性を考えれば、このくらいの手間ひまをかけるべきです。
酒粕パックでかぶれることのないように注意するポイント
こうして完成した酒粕パックを使用する前に、いわゆるパッチテストを行うと良いでしょう。
二の腕や太ももなど目立たない部分で試してみてください。それで赤みが出るとかかぶれる場合は、皮膚科へ行って診察してもらってください。
中には酒粕の成分が肌に合わない方もいますので、自己判断で使用しない方が良いでしょう。
またパックをする時間は10から15分あたりが一般的で、乾燥してしまう前にぬるま湯で洗い流すことも忘れないで守ってください。
ここも肌ケアでは大切なポイントで、乾燥しきるまでパックをしたままでいると、それが原因でかぶれるかもしれません。
例え肌への影響が見られないとしても、何らかのダメージは残っているものです。つまり、乾燥する前に丁寧に洗い流すことが肝心です。
パックの頻度は2から3日に一回と言いましたが、毎日パックをしても問題はありません。
あるいは日焼け後や乾燥肌の方には朝・晩と酒粕パックをする方もいます。もちろん肌へのダメージや、かぶれる心配はありません。ただし、コスト高になるかもしれませんし、必要以上の肌ケアは逆に肌機能を低下させてしまう可能性がありますので、頻度についても気を付けるようにしましょう。
肌のコンディションを見ながらタイミングを計っていくのがコツです。
まとめ 肌トラブルを起こさないように、酒粕パックを行おう
酒粕パックが美白とシミを含む美肌効果に優れていることは、既に皆さんもご存じの通りです。
肌のダメージを回復させ、肌機能を活性化させるにアルブチンと、コウジ酸やフェルラ酸がメラニン色素を抑制して白くてシミの無い美肌をもたらせてくれます。また必須アミノ酸やペプチドがたっぷり入っていて栄養価が高い酒粕は、美容マテリアルとしてはレベルの高い素材です。
ただし、作り方や使用方法が間違っていれば、場合によってはかぶれるなどの肌トラブルを起こしてしまう可能性もありますので、事前の情報収集は丁寧に行いましょう。
そうすれば、酒粕パックを毎日しても心配がありません。それどころか日々肌の感じが改善されていく喜びが得られるでしょう。
最終的にはアンチエイジングとしての顔パックを実感できるかもしれません。
これまでは粕汁にしたり甘酒にしたりするぐらいしか利用法が無いと考えていた方は多いでしょう。ですが、これほど簡単に作れて効果もバッチリ得られるのですから、試さないのはもったいないです。
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