酒粕は美容や健康に良いことで注目されています。
しかし酒粕は炭水化物ですから「もしやカロリーが高いのでは?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は酒粕のカロリーが本当に高いのか、それとも低いのかを徹底的に分析してみました。
酒粕のカロリーは100gあたり227㎉
酒粕のカロリーは、100gあたり227㎉ですが、これだけを見ると「高い!」と感じた人もいるでしょう。
確かに、様々なダイエット食材のことを考えると高く感じるかもしれません。
例えば代表的なダイエット食材であるこんにゃくは100gあたり7㎉ですし、野菜としてはレタスなどが100gあたり12㎉と考えると、酒粕の100gあたり227㎉は確かに高く感じますよね。
しかし、栄養価と比較して考えると、少量でもたくさんの食物繊維や栄養価を含む酒粕は、一度で摂取する量がおよそ50gほどだと言われています。
甘酒などを作る分量にしても、だいたい50gを200mlのお湯で溶かすほどのレシピが多いので、それを考えると一度で摂取する酒粕は50g、カロリーは110㎉ほどだと考えられます。
そう考えれば、例えば栄養価が高い飲み物として知られる牛乳のカロリーは134㎉ほどとされますから、それよりは少し低カロリーですよね。
ただ、例えば代表的なジュースとして乳酸菌飲料をあげてみると、代表的な乳酸菌飲料では200mlでも92㎉くらいであることを考えると50gの酒粕を200mlのお湯で溶かして同じ量飲んでも、酒粕のほうがカロリーが高い計算になります。
ジュースというとカロリーが高いと思っている人も多いですから、そうみれば一見カロリーが高いとも考えられます。
酒粕のカロリーは気にせず栄養価や「レジスタントプロテイン」に着目せよ!
酒粕のカロリーは一度の摂取でおよそ110㎉だとしても、低いとは言えないと感じる人もいるでしょう。
確かに甘酒一杯しか飲まないのなら総摂取カロリーが110㎉なので低いですが、甘酒は飲み物ですからそれ以外にも食べ物を食べてということになれば、プラスでカロリーを摂取することになります。
つまり、飲みものとしてや食べ物にプラスするには高いカロリーだと感じる人もいるということですね。
しかし、そこで注目したいのが、その高い栄養価とレジスタントプロテインです。
まず酒粕のカロリーは110㎉ですが、その中に食物繊維やビタミン、タンパク質や炭水化物、酵素や酵母などを豊富に含んでいることを考えれば、このカロリーはむしろかなり低いと考えられます。
酒粕50gから得られる栄養価と同じだけの栄養価を得ようと他の食べ物を食べるよりも、はるかに低いカロリーで美容や健康に良い栄養を摂取できるので、そういった意味ではとてもカロリーが低いと言えます。
また、酒粕に含まれるレジスタントプロテインにも注目が集まっています。
レジスタントプロテインとはもともとは米に含まれる成分ですが、それが発酵されることによりさらに凝縮されて、酒粕にはたくさんのレジスタントプロテインが含まれると言われています。
このレジスタントプロテインは、実は胃酸でも溶かされず小腸まで達します。
そして小腸の壁の余分なコレステロールや脂肪を巻き込みながら排泄されます。
その為、小腸内に溜まりがちな悪玉菌や脂肪を除去できる、優れたダイエット食材として、近年注目が集まっているのです。
さらに、レジスタントプロテインだけでなく、豊富なミネラルや食物繊維を含む為、摂取することで便秘も改善できることが期待できます。
酒粕のカロリーを気にしている人の多くが、減量したい人でしょうが、酒粕にはダイエットにうれしいこれらの効果が満載で、健康的に痩せたい人のサポート役となってくれる食べ物なのですね。
酒粕のカロリーよりも添加物のカロリーに注目しよう!
ただし、酒粕にこれだけダイエットにうれしい効果があっても、添加物がそれを邪魔してしまうことがあります。
特に酒粕を飲みやすくした甘酒などは、とても人気がありますが、飲みやすくする為に砂糖をたくさん添加して甘くしている場合があります。
その場合、砂糖のカロリーによって、甘酒のカロリーが高騰してしまう可能性が考えられます。
これではせっかく酒粕による減量効果が期待できても、同じだけ摂取してしまって意味がありません。
その他に、カロリーを下げるために甘味料などを使っている際も、その甘味料が健康に良くないことがあるので、健康の為に甘酒を飲もうと思っている人や、酒粕習慣を身に付けようと思っている人には、このような添加物も良くありません。
できれば砂糖不使用や、添加物不使用の酒粕や甘酒などを選んで摂取するようにしましょう。
砂糖不使用で甘酒は作れるの?
砂糖不使用で甘酒を作るレシピもこのサイトなどにあるので、そういったものを参考にしながら自分で自分好みの味のものを作るのもおすすめです。
自分で作れば、酒粕をどれくらい薄めるかなど味も調節できますし、米麹の飲みやすいタイプの甘酒などと混ぜて作ったりすることで、砂糖不使用でも飲みやすいものが作れる場合があります。
ただし、添加物や砂糖を含まない甘酒や酒粕加工食品は、総じて日持ちしにくい特徴があり、さらに要冷蔵であることが多いです。
酒粕に含まれる酵母やいくつかの栄養については、熱に弱いものもあるので、カロリーを気にして自分で甘酒などを作る場合も、加熱のしすぎには注意が必要です。
まとめ 酒粕のカロリーそのものは高いとは言えないが注意すべし
酒粕のカロリーそのものは決して高いとは言えませんが、酒粕の加工食品の中にはカロリーが高いものがあります。
酒粕そのものには、食物繊維やレジスタントプロテインによってダイエットにうれしい効果がたっぷり期待できますから、添加物や砂糖などに注意して酒粕や甘酒を選び、摂取するようにしましょう。
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