酒粕でできた甘酒は、本来下痢症状を起こすようなことはなく、むしろ胃腸の調子を良くしてくれる働きがあります。
しかし、酒粕を使った甘酒を飲んだ人の口コミなどを見てみると、確かに下痢症状が出てしまったケースがあるようです。
原因は何なのでしょうか?
酒粕で作った甘酒で下痢を起こしてしまう原因は?
酒粕で下痢を起こしてしまう原因は、食物繊維とレジスタントプロテインの働きにあります。
実際には、長期的に酒粕を食生活に取り入れることで、下痢の症状も改善できるはずなのですが、酒粕を使った甘酒で短期的に見ると確かに下痢になってしまった人もいるようです。
その原因は溜め込んだ悪玉菌や脂肪です。
酒粕には豊富な食物繊維とレジスタントプロテインという成分が含まれています。
酒粕には、なんと椎茸の1000倍もの食物繊維が含まれることが知られています。
食物繊維は知られている通り便通を良くしますから、摂取が多すぎると下痢につながることがあります。
レジスタントプロテインは小腸において余分なコレステロールや脂肪を巻き込んで排泄物になるという特色があります。
これらの物質の相乗効果によって、便秘気味の人は便通が良くなり、正常に排泄習慣が身について居た人の場合は飲んですぐには下痢をしてしまうことがあるのです。
これは、酒粕習慣の初めのうちは小腸内のコレステロールや脂肪をたくさん巻き込んで排泄が促進されるためです。
しかし、長い目で見ると酒粕で作った甘酒を定期的に飲むことで、むしろ便通が整い、下痢気味の人も下痢症状が改善される効果が期待できます。
酒粕には長い目で定期的に摂取することで、整腸効果があると言われています。
酒粕で作った甘酒で下痢を起こさない為にはどうすべき?
長期的に見れば下痢症状をむしろ改善してくれる酒粕でできた甘酒ですが、飲み始めは確かに下痢気味になる人も多いようです。
そういう人が下痢をしない為のポイントは大きく分けて3点あります。
1点目は飲む量を徐々に増やすことです。
酒粕でできた甘酒を一杯まるまる飲んでしまうと、体が慣れていない分大きな反動があります。
その為、下痢症状が思っていたよりも酷く出てしまう人もいます。
酒粕の甘酒習慣を身に着けたい人は、まずはスプーン1杯くらいの酒粕でできた甘酒からスタートし、徐々に量を増やしていくようにすると、下痢に悩まされるようなことはないでしょう。
次に、砂糖不使用などで無理をしないことです。
確かに砂糖不使用で酒粕から作った甘酒は、健康効果が高い上に減量や美容効果にうれしい面がたくさんあります。
しかし、だからと言って味が嫌いなのに無理やり飲む習慣は結局身につきません。
また、胃腸はストレスにとても弱い内臓だと言われていて、ストレス性の腸炎や胃炎というのは聞いたことがある人も多いでしょう。
酒粕の甘酒で、せっかく健康になろうと努力をしていても、無理に飲んでいてはそれがストレスになり、かえって健康に良くないことになってしまいます。
酒粕で作った甘酒で胃腸炎を発症しては意味がないので、砂糖不使用にこだわらず、まずは飲みやすいものから選んで、徐々に砂糖無添加の甘酒にしていくようにすると良いでしょう。
最後に、3点目のポイントは酒粕だけに偏りすぎずきちんと食事を摂ることです。
酒粕で作った甘酒には、確かにたくさんの栄養素が入っていて、それだけでもちょっとした食事程度の栄養が摂取できてしまいます。
しかし、だからと言って甘酒だけを飲んでいると、摂取する食べ物や飲み物の比率として水分が多くなってしまいます。
水分が多くなると、もちろんですが便も柔らかくなってしまいますから、下痢を避けるためにも酒粕で作った甘酒にプラスできちんとバランスを考えた食事を摂りましょう。
添加物による下痢の場合も
まれに市販の甘酒などで、添加物が多い場合などには、添加物への反応として下痢症状が起きてしまう場合があります。
そのような場合もすぐにその甘酒ではなく別の酒粕甘酒にして、添加物の多い甘酒は極力選ばないようにする努力をすることで、そのようなトラブルは避けられます。
酒粕で作った甘酒で下痢を起こしても飲み続けたほうがいいの?
結論から言うと答えはNOです。一生飲まないわけではありませんが、下痢が落ち着くまでは一旦甘酒の摂取を控えましょう。
ただ、便が柔らかくなった程度で、下痢とは呼べないくらいの場合は、甘酒の飲む量を少し減らしてみたり、食べ物や飲み物で水分量が多すぎになっていないかを考え直しましょう。
酒粕は成分として半分は水分でできています。
その上、甘酒に加工する際に、4倍ほどの量のお湯で割っています。
そのことを考えると、酒粕でできた甘酒というのは、ほとんどが水分です。
それなのに、甘酒が体にいいからと思って、三食すべて甘酒で、ほとんど固形のものを食べなかったりすると、もちろんですが便はかなり柔らかくなり、便が含む水分量も多くなって下痢がちになります。
下痢をしたら、胃腸は疲弊しています。
酒粕で作った甘酒は一旦やめて、おかゆなどで胃腸の調子を整え、今度は前回飲んだ量の半分以下くらいにして甘酒を飲んでみると良いでしょう。
調子が良い場合は、少しずつ増やしていき、酒粕でできた甘酒を定期的に飲めるように習慣づけていきましょう。
まとめ 酒粕で作った甘酒は自分に合った形で飲もう!
酒粕で作った甘酒は、誰かが健康にいいと言っていたから同じように飲むのではなく、自分に合った方法で飲むことが一番大事です。
酒粕で作るところから始めるのですから、味の配合は自分の自由です。自分が毎日続けて飲みたくなるような、おいしい甘酒であることが何よりも大事ですから、甘酒習慣を食生活にスムーズに取り入れるためにも、自分に合った形で配合して飲むことが大事です。
また、甘酒ばかりに頼り切った栄養摂取は良くありません。
栄養価が高いからといって酒粕でできた甘酒にばかり偏った食事をせず、水分量においてもバランスのとれた食事を摂るようにすることで、下痢を防ぐことができます。
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