今大注目の酒粕。
酒粕をいざ健康や美容に活用しようと思っても賞味期限がどれくらいかもわかりませんから、どれだけの量を購入するのがベストなのかも迷ってしまいますよね?
酒粕の消費期限を知って、無駄のないように健康や美容に取り入れてみましょう。
酒粕の消費期限はどれくらい?
実は酒粕にははっきりとした消費期限はありません。
これは酒粕がアルコール成分を含んでいる食品で、雑菌が繁殖しにくく、正しい保存方法をとればかなりの期間長持ちするからです。
消費期限は保存の状態によって大きく左右されます。
目安とされているのは、常温で直射日光を避けた状態で3か月、冷蔵庫で半年、冷凍庫なら1年以上です。常温の場合でも3か月以上持つこともあります。
温度や湿度が大きく関係するため、季節によっても消費期限は異なるでしょう。
常温の場合は他の保存方法よりも熟成が早く進むので、酒粕の色の変化も早いですが、色が変わっても問題なく使用することができます。
冷蔵庫の場合は、もともと酒粕が売られていたときの袋ではなく、密閉できるビニール袋に移し替えて保存するのがポイントです。
どうしてかというと、酒粕が元々売られているときに入っていた袋というのは、空気を通す小さな穴が開いていて、そのまま冷蔵庫に入れてしまうとそこから逆に水分がどんどん逃げて行ってしまうからです。
冷凍庫の場合も同様です。袋に移し替えておけば、冷凍庫の中では熟成がほとんどと言っていいほど進まないので、それだけ消費期限も長くなっていきます。
もし保存に失敗して水分が飛んでしまい、酒粕がカラカラになってしまったら日本酒を加えることで元の柔らかさに近づけることは可能です。また、酒粕パックや酒粕化粧水として使用する場合は、精製水を加えて作ることになりますから、水分量を調節するといいでしょう。
酒粕の消費期限を過ぎると…?
きちんとした状態で保存できていて、においも見た目も問題ないのであれば、消費期限を過ぎてしまっても大きな問題はありません。
酒粕は成分のアルコールのおかげで腐りにくい食品ですが、保存に失敗するとカビが生えてしまうことがあります。
カビが生えてしまうと表面に小さな白い綿のようなものが目立つようになります。
こうなってしまうと食べたり、パックや化粧水として使うことはできません。また、このような状態に近づくと、それまでの酒粕特有の甘いいい香りがしなくなり、強い異臭を放つようになります。こうなってしまってはもちろん使用することはできません。
反対に、消費期限が過ぎていてもこのような状態になっていなければ使用することができます。
それでも「消費期限が過ぎているのに口に入れるのは不安だな」というひとは、酒粕パックや酒粕化粧水、そして酒粕入浴剤として活用するといいでしょう。
賞味期限と消費期限は違う
食品には賞味期限が書かれているときと、消費期限が書かれているときの2パターンがあります。
賞味期限は「食品をおいしく食べることができる期間」です。一般的に賞味期限は3か月から半年程度と言われています。
賞味期限も消費期限と同様、保存状態や季節によって異なります。
熟成していくとより味が濃くなりおいしくなっていきます。
白色の状態のときはかす汁や甘酒に向いた程よい甘さですが、色が濃くなると香りも強くなります。
茶色まで変化した場合は、野菜や肉、魚などを粕漬けするのにピッタリです。
ただ冬の場合は夏よりも熟成に時間がかかりますから、白色から黄色、ピンク、茶色へと変化してく酒粕の状態をチェックしておくようにしましょう。
冷蔵庫や冷凍庫での保存の場合は、熟成がスローになりますから、それだけ賞味期限もながくなるのですが、冷蔵庫や冷凍庫ではしっかりと密閉していないと、冷蔵庫・冷凍庫内のにおいが酒粕自体についてしまいます。
「たいしたことない」と感じるかもしれませんが、料理として使うと冷蔵庫・冷凍庫のにおいはかなり気になるものです。
またパックや化粧水として使う場合でも、冷蔵庫・冷凍庫の独特のにおいが気になってせっかくスキンケアをしているのに嫌な気分になる人もいます。
スキンケアは同時にリラックス効果をもたらすものでもありますから、上手に保存して酒粕特有の香りを楽しみたいものです。
様々な使い方をすれば消費期限内に使い切ることができる
確かに甘酒やかす汁だけで一袋を使い切ろうとするとなかなか難しいかもしれません。
家族で住んでいる場合はまだいいかもしれませんが、一人暮らしでは大変です。でも酒粕は食べ物として体に入れる方法もあれば、スキンケアとして使う方法もあるので、様々な使い方をすることで消費期限内に使い切ることが可能です。
食べ物として体に取り入れるために一番おすすめなのは調味料や隠し味として酒粕を使うことです。
ちょっと加えるだけでいつもの料理にコクが出たり、深みのある味わいになります。それからちょっとずぼらタイプの人にもおすすめなのが、入浴剤として使う方法です。
酒粕をネットに入れて浴槽に浮かべるだけで肌がもちもちしてつるつるになります。
これなら何にも手を加える必要がないですから、どんな人でも簡単に実践することができます。
まとめ 保存方法によって賞味期限も消費期限も変わる
酒粕はアルコール成分を含んでいるので、殺菌効果が高い食品で、なかなか雑菌が繁殖しないため腐ることはめったにありません。また、きちんとした方法で冷蔵・冷凍保存すれば味に大きな変わりがない状態で保存することもできます。
保存方法によって賞味期限や消費期限が変わってくるため、表示されている期限はあくまで目安になりますから、見た目やにおいで判断することも大切です。
使い切る自信がないという人は最初から冷凍保存をしておくといいかもしれません。
また意外と酒粕を使った料理レシピも多いですし、美容法としても様々な使い方があります。
せっかく買った酒粕を期限内に有効に使えるように自分なりの消費方法を見つけ出せるといいでしょう。
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