酒粕は最近美容効果も健康効果もあるとして知られている発酵食品です。
酒粕の味が好きな人は酒粕をそのまま食べている人もいるようです。
栄養価の高い食品ですから、そのまま食べたほうが栄養もしっかり取れそうですが、実際のところはどうなのでしょうか?
酒粕はそのまま食べるほうがいいの?
基本的に酒粕はそのまま食べても何らかの手を加えて食べても栄養価には違いがありません
。酒粕はそのまま食べるとチーズのような味わいでそのままでおつまみのように食べることができます。
酒粕にも種類があって練った状態で売られている練りかすと呼ばれるものと、板状に固めて売られている板かすというものがあります。
料理に使用するには練りかすの方が使いやすいのですが、そのまま食べるなら板かすの方が食べやすいです。そのまま食べれば、もちろん酒粕の持つ栄養素をそのまま取ることができます。
酒粕には健康効果としてコレステロールを低下させる効果、脂肪の吸収を抑える効果、便秘の解消や腸内環境をよくする効果、ウィルス感染防止効果、糖尿病予防効果、高血圧予防効果、アレルギー体質改善効果、がん予防効果、骨粗しょう症防止効果、そして美容効果として美白効果、シミ防止・シミ消し効果、ニキビ・吹き出物防止・改善効果、たるみやしわの解消などのアンチエイジング効果があるだけでなく、上質な睡眠をとれる効果などがあります。
これらすべての効果を酒粕を食べることで得られるのです。
ただそのまま食べればおいしいのですが、酒粕自体はお米を原料にして作られる日本酒の搾りかすですから高カロリーです。
食べ過ぎてしまうと太ってしまう原因にもなりやすいので食べ過ぎには気を付けましょう。
そのまま食べるならどれくらいの酒粕を食べればいいの?
酒粕がこれだけ高い健康効果を持っているのは、酒粕に含まれるレジスタントプロテインという成分の力が大きいのですが、レジスタントプロテインは1日当たり7g程度摂るといいといわれています。
レジスタントプロテインは酒粕100gあたりに14g程度含まれていますから、十分な量のレジスタントプロテインを摂取するには50gの酒粕を一日で食べるといいです。
おやつとして食べたり、おつまみとして食べるのが好きな人にとっては50gはすぐ消費できてしまうかもしれません。
ただ、酒粕があまり好きではない人にとって50gは少し多いと感じるかもしれませんから、何らかの形で手を加えて食べることをお勧めします。
火を通したり手を加えて食べても酒粕の栄養価に変化はありません。
粕漬けの粕床として使う方法もありますが、粕床を作るときは味噌や塩を加える場合もあり、高血圧の原因になります。また粕漬けでは1日に必要なレジスタントプロテインを摂取するだけの量を摂取しにくいので、健康効果を求めて食べるのであれば他の食べ方を試した方はいいでしょう。
そのまま食べる以外にはどんな食べ方があるの?
酒粕をそのまま食べるのが好きではないという人にはアレンジを加えて食べることをお勧めします。酒粕の代表的なレシピである甘酒ですが、酒粕が苦手な人にとっては甘酒も同じように苦手かもしれません。
そんな人におすすめなのが、甘酒にコーヒーと牛乳を足して飲む方法です。
酒粕50gに対して牛乳大さじ1を加え、インスタントコーヒーを大さじ1から2入れます。
インスタントコーヒーの入れる量はお好みで大丈夫です。
できる限り甘酒の味を消したいという人はコーヒーの量を多めにするといいでしょう。
同じく牛乳の量もお好みで変えてしまって大丈夫です。
さが欲しい人は砂糖を加えてもOKですが、酒粕自体に甘さがあるので加えすぎないようにしましょう。
またコーヒーなど洋風のものに加えるのに抵抗があるという人は、甘酒に梅しそなどを入れてさっぱりさせるのもおすすめです。
しそを刻んで入れてもおいしいですし、梅干をつぶして入れてもおいしいですが、混ぜご飯用で売られているしそふりかけを甘酒に加えてもおいしいです。
作り方は普通の甘酒を作る要領で酒粕と水を火にかけます。
酒粕は商品や熟成具合によって柔らかさが異なりますから、最初に水を入れすぎないようにしましょう。
水を入れて鍋に火をかけて酒粕が溶けてきたら、塩を一つまみ入れ、そこに赤しそのふりかけをお好みの量入れます。
ふりかけにはすでに塩が入っている場合が多いので、ふりかけを多めにしたいという人は塩分を取りすぎないように塩の量を調整しましょう。
酒粕を使ったばバナナミルクの勧め
それから意外かもしれませんが、バナナが好きな人にはバナナミルクもおすすめします。
1杯分は酒粕50gに対し、バナナ2分の1本を使用します。そこに100gの牛乳を混ぜ火にかけ、酒粕を溶かします。
そこにきなこを大さじ1入れるとさらに味がまろやかになります。もちろんきなこが苦手だという人はきなこ抜きでもOKです。
その代わりにコーヒーやココア、シナモンなどを入れてもおいしいです。
甘酒の味が苦手だという人ほど何かを加えることで味をごまかしながらもしっかり栄養を摂ることができますから、工夫してみましょう。
最後に そのまま食べる以外にも様々なバリエーションを見つけよう
酒粕はそのまま食べるとチーズを食べているような味でおやつ感覚で食べることができます。
1日に必要なレジスタントプロテインを摂取するためにはそのままの状態の酒粕なら50gの酒粕を摂取する必要があります。
酒粕が持っているコレステロール低下効果、高血圧防止効果、アレルギー改善効果など様々な健康効果はもちろん、美肌、美白、シミ防止、アンチエイジング、そして安眠効果など様々な効果がある栄養成分を摂ることができます。
ただ、酒粕がもたらす健康効果は酒粕をそのまま食べないと得られないわけではありません。
酒粕の味自体が苦手な人は、そのまま食べるのはなかなか難しいでしょうし、甘酒やかす汁などの酒粕自体の味が残ってしまう料理として取り入れるのもなかなか気が進まないかもしれません。
そんな時は甘酒にアレンジを加えるといいでしょう。
今回紹介した甘酒のアレンジレシピ以外にも甘酒には様々なフルーツやスパイス、調味料が意外と合うのです。
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